劇中において、彼の最大の強みの一つと言われているのが「受けの演技」の巧みさだ。相手の芝居を全身で受け止め、そこから生まれるリアクションによってシーン全体の温度感を一段引き上げる。主役として中央に立ちながらも、相手役の魅力を最大限に引き出す稀有な才能を持っている。
相手の言葉に耳を傾け、瞳の揺れや微細な表情の変化で応じる演技は、過度な誇張がなくとも観客の心に強く響く。共演者が「自然と役に入り込める」と口を揃えるのは、彼が相手のエネルギーを受け止め、何倍にもして返す「触媒」のような役割を果たしているからだ。