岡田一族の成長物語を語る上で欠かせないのが、前身であるジャスコの結成だ。1960年代末、父の岡田卓也氏は「大黒屋」「フタギ」といった地方の有力小売業者と手を組み、共同でジャスコを設立した。個々の企業のエゴを捨て、スケールメリットを追求する構想は、当時の小売業界に大きな衝撃を与えた。
その後、ジャスコはM&Aを繰り返し、ショッピングセンター事業の発展とともに拡大を遂げる。そして社名をイオン株式会社へと変更し、日本最大の流通グループへと登りつめた。兄の岡田元也氏が経営の舵取りを引き継いでからは、プライベートブランドの強化やデジタル化、さらには金融・不動産事業への多角化を加速させた。このような実業側の怒涛の歩みは、政界で改革派として行動してきた岡田克也氏のキャリアともどこか響き合っている。