ちゃんみなの素顔を語る上で絶対に外せないのが、2021年にリリースされた代表曲『美人』の存在です。この楽曲は、彼女が十代のデビュー当時に心ない大人たちから浴びせられた「ブス」「太っている」という容姿差別への怒りと反骨心を原動力に生み出されました。
『美人』の歌詞には、世間が押し付ける画一的な美のモノサシに対する強烈な違和感が刻まれています。「何が綺麗で何が汚い?」「誰が決めたの?」と社会を挑発するリリックは、多くの若者に自己受容の勇気を与えました。そして最も衝撃を与えたのが、プロモーションビデオの終盤で敢行された、自らの手でメイク落としを行うシーンです。
念入りに作り込まれた強固な化粧を乱暴に拭い去り、すっぴんの素顔を晒す演出は、単なるビジュアルの提示ではありませんでした。「他者が作った美の基準に合わせて武装していた自分」を破壊し、「ありのままの醜さも美しさもすべて引き受ける」という覚悟の表明だったのです。この精神的ブレイクスルーを経たからこそ、現在の彼女が見せるすっぴんには、媚びや衒いのない凛とした強さが宿っています。