日本エレキテル連合の歩みにおいて、最大の試練となったのが中野聡子の病気公表と治療でした。2022年11月、中野は自らが子宮頸がんを患っていることを公表し、治療のため一時的な活動休止に入りました。
公表時、中野は自身のSNSや動画を通じて「同じ病気で悩む人たちの検査のきっかけになれば」と前向きな姿勢を発信。お笑い芸人としてのユーモアを忘れず、闘病の現実を過度に感傷的にならずに伝える姿は多くの共感を呼びました。手術と抗がん剤治療が続くなか、相方の橋本小雪はコンビの看板を守るべく一人で舞台や配信を継続。「中野が帰ってくる場所を絶対に守る」という強い意志でコンビを支え続けました。
懸命な治療を経て、2023年春から中野は段階的に活動を再開。2024年以降は本格的な舞台復帰を果たし、2026年現在も医師の観察下で健康管理を徹底しながら、精力的に舞台に立ち続けています。死線をくぐり抜けた経験は彼女たちのコントにさらなる凄みとペーソスを与え、表現者としての深みを格段に押し上げる契機となりました。