日本化粧品工業連合会などの調査や現場の美容カウンセラーの聞き取りによると、クレンジングオイルを使用して「肌が荒れた」「毛穴が開いた」と感じるユーザーの大多数が、アイテムの選定ミスではなく誤った使用法による物理的・化学的ダメージを受けている実態が明らかになっています。特に無意識に行われがちな3大NG行動を整理します。
第1のNG行動は、クレンジングオイルのプッシュ数(使用量)の不足による摩擦ダメージです。もったいないからと1〜2プッシュの少量で顔全体を擦ると、指と肌の間に十分な油膜が形成されず、角質層へ直接強い摩擦圧が加わります。これが色素沈着によるくすみや、肌のバリア機能破壊による乾燥・肌荒れを誘発します。適量はメーカー規定に従いつつ、最低でも3〜4プッシュ(500円玉大以上)をたっぷりと手に取ることが不可欠です。
第2のNG行動は、「乳化(にゅうか)」を行わずに一気に洗い流してしまうことです。オイルは油分であるため、水だけではきれいに混ざり合いません。乳化させずにいきなり大量のシャワーで流そうとすると、肌表面にメイク汚れを含んだ油膜が強固に残留し、それが酸化して毛穴の黒ずみ・頑固な角栓へと変貌します。
第3のNG行動は、熱いお湯(38℃以上)でのすすぎです。入浴時についでに熱いシャワーを顔に直接当ててすすぐ行為は、肌に必要な細胞間脂質(セラミドなど)や天然保湿因子(NMF)まで根こそぎ溶かし出し、極度の乾燥肌やインナードライを招く最大の引き金となります。