かゆいときに無意識にやってしまいがちな「目をゴシゴシ擦る」行為は、一時的に刺激で紛れるものの、実際には百害あって一利なしの最悪な行動です。皮膚や結膜に強い摩擦が加わると、アレルギーを引き起こす肥満細胞(マスト細胞)が破壊され、さらに大量のヒスタミンが放出されます。結果として「擦れば擦るほどかゆみが増す」という悪循環に陥ります。
さらに、擦る圧力によって黒目(角膜)に細かな傷がつき、視力低下や角膜びらんを引き起こす恐れもあります。また、日常的にまぶたを強く擦り続ける習慣は、まぶたを持ち上げる筋肉が緩む「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の大きな引き金になることも眼科領域で強く警告されています。
もう一つの注意すべきNG行動が、「水道水で目をバシャバシャ洗うこと」です。水道水は角膜を保護している大切な涙の油層・ムチン層を洗い流してしまい、目のバリア機能を低下させます。加えて水道水に含まれる塩素が目の粘膜を刺激し、稀にアカントアメーバなどの微生物による感染症リスクを招くため、目の洗浄には必ず人工涙液や専用の洗眼薬を使用してください。