かつて西神ニュータウンのランドマークとして威容を誇った神戸西神オリエンタルホテル 現在の状況は、全館が営業を終了し、静寂に包まれた状態が続いています。駅前を往来する通勤客や買い物客の視界には今も堂々たる建物が映り込みますが、正面エントランスの扉は閉ざされ、館内の照明が灯ることはありません。
なぜ、西区を代表するシティホテルが営業継続を断念せざるを得なかったのか。関係者への取材や開示資料を総合すると、神戸西神オリエンタルホテル 閉館理由には複合的な経営課題が重層的に絡み合っていました。最大の要因は、1993年(平成5年)の開業から30年が経過したことによる設備の著しい老朽化と、それに伴う莫大な改修費用の負担です。空調衛生設備や受変電設備、外壁の大規模修繕には数十億円規模の投資が必要と試算されていましたが、郊外型ホテル単体での投資回収は極めて困難な局面を迎えていました。
さらに、歴史的な経営基盤の揺らぎも見逃せません。もともとダイエーグループの旗艦ホテルの一つとして誕生した同館は、親会社の経営難に伴い幾度となく神戸西神オリエンタルホテル 運営会社の変更を経験しました。外資系投資ファンドや国内の事業会社へと経営母体が移り変わるなかで、長期的な視点に立った大規模投資が先送りされ続けた経緯があります。そこへ近年のエネルギーコスト高騰や人件費の上昇、さらには宴会需要の構造的減少が決定打となり、神戸西神オリエンタルホテル 営業終了という苦渋の決断が下されました。