「見るだけなら違法ではない」という認識を持つ方も少なくありませんが、海賊版サイトの利用には重大な落とし穴が存在します。まず法的な観点として、bilibiliにおける紅白歌合戦の違法性は明白です。権利者の許諾なく番組映像をアップロードする行為は著作権法違反(公衆送信権の侵害)にあたり、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が科される重大な犯罪です。
さらに、違法にアップロードされたと知りながら有償著作物等の動画をダウンロードする行為も私的使用目的であっても違法であり、刑事罰(2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金)の対象となります。視聴のみの場合であっても、ブラウザのキャッシュ機能がダウンロードとみなされるかどうかの法解釈の議論があるほか、プラットフォーム利用規約への抵触は避けられません。
それ以上に警戒すべきはセキュリティ上の危険性やウイルス感染です。海賊版動画を閲覧しようとするユーザーを狙い、偽の警告ポップアップから悪質なアプリをインストールさせようとするアドウェアや、端末の個人情報・クレジットカード情報を抜き取るフィッシングサイトへの誘導が横行しています。「無料で見たい」という安易な動機が、取り返しのつかないデジタル被害を招く引き金になりかねません。