中学校の国語授業や定期テストにおいて、本作は表現技法の宝庫として必ずと言っていいほど深く掘り下げられます。指導現場や出題傾向を分析すると、生徒がつまずきやすい読解ポイントとテスト頻出の論理構造は驚くほど明確です。
なかでも生徒たちから最も多くの質問が寄せられるのが、詩の冒頭近くに登場する「カムチャツカの若者」というフレーズです。なぜ谷川俊太郎は、ロシア極東の寒冷な半島であるカムチャツカを舞台に選び、さらに彼に「きりんの夢」を見させたのでしょうか。ここには卓越したレトリックが組み込まれています。
朝のリレーのテスト問題で特に高配点となりやすいのは、「交代に地球をまもる」というフレーズの真意です。ここでいう「まもる」とは、軍事的な防衛でも環境団体の活動でもありません。人間が朝起きて生活を営み、夜には安心して眠るという「当たり前の日常の連続」を世界中でリレーしていくこと自体が、地球という星の生命を維持し守ることにつながるのだという洞察です。この解釈を自分の言葉でまとめさせる記述問題は、中間テストや単元末考査での定番となっています。