花火大会だけでなく、週末の温泉旅館で部屋着として提供される浴衣を着る際にも、マナーと前合わせの罠が潜んでいます。
温泉旅館の浴衣着方マナーにおいて、最も苦情や指摘が多いのが「お風呂上がりに無意識で左前にしてしまう」ミスです。部屋でリラックスした状態で帯を締め直す際、鏡も見ずに適当に羽織った結果、左前になって食事処やロビーを歩いてしまう宿泊者が非常に多く見受けられます。旅館の仲居さんやスタッフも、失礼にあたるのではないかと躊躇して直接注意できないケースが多く、本人が気づかないまま恥をかいてしまう構造が存在します。
また、温泉街での外歩きマナーにも注意が必要です。旅館の浴衣は本来「寝巻き(部屋着)」に近い位置づけであるため、高級レストランや格式あるホテルへの立ち入りは原則としてマナー違反とみなされます。温泉街の散策が許可されている温泉地(草津、城崎、別府など)であっても、はだけ防止のためのインナー着用や、肌蹴やすい裾をしっかり押さえて歩く歩幅の調整が欠かせません。