大学時代の気軽なスタートから一転し、現在のハーデンが髭を剃らないのには、億単位のマネーが動くシビアなビジネス上の理由が存在します。
2012年にヒューストン・ロケッツへ移籍後、リーグ屈指のスコアラーへと成長したハーデンは、2015年にスポーツブランドのアディダス(Adidas)と13年間で総額2億ドル(当時のレートで約240億円以上)に及ぶ超大型スポンサー契約を締結しました。この契約において、彼の象徴である「髭」を含めたビジュアルイメージはブランド戦略の根幹に据えられています。
大手キャンディメーカーの「Trolli」とコラボレーションした際には、ハーデンの髭の形を模したグミが全米で大ヒットを記録しました。かつて米番組で「いくら積まれたら髭を剃るか?」と問われた際、ハーデンは冗談交じりに「慈善事業のためで、最低でも1000万ドル(約15億円以上)集まらなければ絶対に剃らない」と語っています。今や彼の髭は単なる個人の毛髪ではなく、数十億円規模の経済効果を生み出す商業知的財産(IP)なのです。