端正なルックスと当代随一の人気、そして湯水のように使える経済力を兼ね備えていた全盛期の加藤茶には、現代の芸能界では想像もつかないほど豪快なモテ伝説と逸話が存在します。
当時のインタビューや関係者の証言によると、番組収録後のTBS周辺には加藤を一目見ようと数千人の女性ファンが殺到。自宅マンションの場所を突き止められ、郵便ポストにはファンレターだけでなく部屋の合鍵や下着まで投げ込まれる事態が日常茶飯事でした。夜の街でもその名は轟いており、銀座や赤坂の高級クラブを毎晩のように飲み歩いては、一晩で数百万円のシャンパンタワーを気前よく振る舞い、銀座中のホステスが加藤の席を奪い合ったと伝えられています。
また、そのあまりに整った彫りの深い目鼻立ちから、ネット上では長年にわたり「ハーフではないか」「クォーターではないか」という噂が囁かれてきました。しかし、加藤茶のハーフ説は完全な誤解です。自著や戸籍データに基づく家族史からも明らかな通り、父・平八郎氏、母・寿枝さんともに生粋の日本人であり、加藤自身も純日本人です。昭和初期の栄養状態や生活環境の中で、西洋的な骨格と彫りの深さを天然で持ち合わせていたこと自体が、当時の大衆にとって奇跡的なビジュアルとして映った証拠と言えます。