現在、日本のラグビーはプロ化が進み、新たなフェーズに入っている。戦術のシステム化やデータの重視が進む現代において、平尾氏が提唱していた「個人の感性」や「状況判断のスピード」といった野生的なセンスは、むしろ新鮮さを持って受け止められている。
昂大氏は、父が遺した膨大なノートや映像資料を整理する中で、その思想の先見性に改めて驚かされたという。「父は常に10年先、20年先を見ていました。2026年の今、ラグビーが直面している課題の多くを、父はすでに予見していたように思えます」と語る。システムに縛られすぎず、選手一人ひとりがクリエイティブに動くことの大切さ。それこそが、今まさに求められている「平尾イズム」の本質だ。