日本のラーメン文化を語る上で、1958年の発明は避けて通れない。日清食品の創業者である安藤百福が世界初の即席麺「チキンラーメン」を生み出した瞬間から、日本の食風景は一変した。戦後の混乱期に「いつでも、どこでも手軽に食べられる温かい麺」を目指した探求心は、食品製造業の現場に大爆発的な技術革新をもたらした。
それから半世紀以上が経過した現在、日本の即席麺業界は世界有数の巨大市場へと発展を遂げた。独自の乾燥技術や濃縮スープの配合は年々磨き抜かれており、今や袋麺は単なる非常食にとどまらない。日本が誇る文化的プロダクトとして確固たる地位を築いている。