なぜ300年愛される?京都・雲母漬老舗「穂野出」の評判と秘伝の味を徹底解説

なぜ300年愛される?京都・雲母漬老舗「穂野出」の評判と秘伝の味を徹底解説

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京都市左京区修学院。比叡山延暦寺へと続く険しい登拝道「雲母坂」の起点に位置する穂野出の歴史は、江戸前期の元禄2年(1689年)にまで遡ります。初代がこの地に茶店を構え、比叡山で過酷な千日回峰行に挑む阿闍梨(あじゃり)や山を往来する修行僧、旅人たちに精進料理の保存食として供したのが「雲母漬」の始まりと伝えられています。

「雲母(きらら)」という雅な名称は、比叡山から流れる谷川の砂に雲母(マイカ)の鉱物が混ざり、キラキラと輝いていたことに由来します。宮中や公家、さらには修学院離宮を訪れる貴人たちにも親しまれたこの味は、添加物を一切使わず、創業当時と変わらぬ手法で代々の当主の手によってのみ受け継がれてきました。300年を超える年月の間、頑なに暖簾の誇りと味の純度を守り抜いている点に、京都の老舗ならではの真骨頂があります。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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