文部科学省の学習指導要領解説や大手教育機関の分析によると、中学1年生から高校1年生の基礎計算テストにおいて、式の次数判定に関する失点率は依然として高く推移しています。特に「単項式」と「多項式」で次数の決定ルールがガラリと変わる点が、生徒の理解を妨げる最大のハードルとなっています。
両者のルールの違いと、テスト現場における正答率のリアルな相関を整理したものが以下の比較表です。
単項式は「掛け算だけでできたひと塊」なので、掛け合わされているすべての文字数をカウントします。$-2a^2b^3$ は $-2 \times a \times a \times b \times b \times b$ であり、文字が合計5個あるため次数は「5」です。
一方、多項式は「複数の項が足し算や引き算でつながった式」です。多項式の次数を決めるときは、「各項の次数を調べ、その中で最も高い数値を代表として採用する」というチャンピオン方式が採られます。$3x^2 + 5x - 7$ の場合、各項の次数は $3x^2$ が「2次」、$5x$ が「1次」、$-7$ が「0次」です。最も大きい数字は「2」なので、式全体としては「2次式」と決定します。決して足し算をしてはなりません。