インターネット上の掲示板やSNSを精査すると、「大韓航空の安全性は本当に大丈夫なのか」という過去の重大事故に端を発する固定観念に基づいた書き込みが散見されます。昭和から平成初期にかけて発生した複数のインシデントの記憶を引きずる声が存在するのは事実です。しかし、客観的なデータと運航管理体制の現場を検証すると、現在の実情とは決定的な乖離があることが分かります。
大韓航空は2000年代以降、米デルタ航空出身のエキスパートを安全運航部門のトップに招聘し、運航管理マニュアルの根本的な見直しを断行しました。操縦教本を米国の先進規格へ完全刷新しただけでなく、コックピット内の意思疎通を阻んでいた韓国特有の厳格な年功序列・上下関係を打破するため、コックピット内での公用語を英語に限定。クルー・リソース・マネジメント(CRM)を徹底的に叩き込み、副操縦士が機長に対して躊躇なく意見具申できるフラットな組織文化を構築しました。
その結果、国際航空運送協会(IATA)が義務付ける運航安全監査「IOSA」を極めて高いスコアで更新し続けており、英SKYTRAX社による格付けでは最高峰の「5スター・エアライン」に認定。さらに米デルタ航空とは太平洋路線における強固なジョイントベンチャー(共同事業)を締結しており、世界で最も安全基準が厳しいとされる米国メガキャリアが名実ともに最重要パートナーとして信頼を置いています。過去のイメージに囚われたネットの噂と、現代の卓越した安全実績の間には、明らかな情報ギャップが存在しています。