一方、京都の九条周辺に目を向けると、こちらはまったく異なる熱量が漂っている。京都駅の八条口から徒歩圏内という好立地でありながら、かつては観光客があまり足を向けなかったエリアだ。しかし、京都市立芸術大学の移転や歴史的建造物のリノベーションプロジェクトが結実した現在、街の表情は劇的に明るくなった。
地下鉄の九条駅周辺には、若手アーティストがアトリエを構え、古い長屋を改造したカフェやゲストハウスが点在する。単なる「ホテル街」にとどまらず、カルチャーの地産地消が行われる拠点として、ヨーロッパや北米からの長期滞在者に選ばれるエリアへと深化を遂げたのだ。