単なる栄養補給の手段としてではなく、食べる楽しみそのものを届けるという情熱は、どれだけ自動化が進んでも変わらない。行事食や地域の名物料理を取り入れた特別メニューの展開、温かいものは温かく冷たいものは冷たく届ける徹底した温度管理など、食の満足度を高める工夫が各現場で重ねられている。
介護施設に入居する高齢者にとって、毎日の食事は一日の中で最も大きな楽しみの一つだ。作業の効率化によって生まれた時間の猶予を、利用者の笑顔を引き出すためのきめ細やかな配慮へと注ぎ込む動きが、全国の現場へと広がりを見せている。