1994年から1995年にかけて放送された連続テレビ小説『春よ、来い』は、NHK朝の連続テレビ小説の放送開始30周年を記念した超大作として制作された。脚本を手掛けたのは、日本のドラマ界に君臨した巨匠・橋田壽賀子である。
自伝的要素が色濃く反映された本作は、戦前戦後の激動期を力強く生き抜くヒロインの姿を描いた重厚なヒューマンドラマだ。時代に翻弄されながらもたくましく歩む人間模様、そして登場人物たちが発する熱量あふれる言葉の数々は、当時のテレビドラマ業界に巨大な衝撃を与えた。
さらに、作品の雰囲気を決定づけたのが松任谷由実による同名の主題歌だ。切なくも美しいメロディと深い歌詞は、ドラマの叙情性を最大限に引き立て、日本中を包み込むような大ブームを巻き起こした。