事件発生時、最も深刻な被害を被ったのは誰あろう相方の今野浩喜でした。逮捕当日も年末の特番収録を控えており、現場に高橋が現れず連絡も取れない混乱の中、警察からの連絡で相方の凶行を知らされたといいます。今野は当時、「あいつがやったことの重大さを考えると、とても許す気にはなれない」「育ててもらった事務所やファンを裏切った」と、絞り出すような怒りと悔恨のコメントを発表しました。
プロダクション人力舎は年内に高橋とのマネジメント契約を解除し、キングオブコメディは消滅。突如として「犯罪者の元相方」という重すぎる十字架を背負わされた今野でしたが、その後のキャリアの軌跡は目覚ましいものでした。コントで培った卓越した表現力と特異な存在感を武器に、本格的に俳優業へ進出。TBS日曜劇場『下町ロケット』をはじめ、NHK大河ドラマや連続テレビ小説、映画、舞台へと次々に起用され、今や日本屈指の名バイプレイヤーとしての確固たる地位を築き上げています。
気になる現在の二人の関係ですが、事件直後から2026年の今日に至るまで、完全な絶縁状態が維持されています。今野自身、メディアの個別インタビューで過去を問われた際、「終わったこと」「向こうと連絡を取る筋合いも理由もない」と明言しています。単に感情的な憎悪というだけでなく、被害者が多数存在する性犯罪において、元相方と安易に関わりを持つことは被害感情を逆なでしかねないという、プロの表現者としての冷徹な倫理的判断が働いていることは明白です。