コストを抑えたい一心で、ドラッグストア等で入手できる市販のカラー剤を使って「アッシュグレー 市販 セルフカラー メンズ」に挑む方が少なくありません。しかし、現場の美容師が口を揃えて警鐘を鳴らすのが、セルフアッシュカラーによる「根元逆グラデーション」と「意図しない緑化現象」です。
市販のカラー剤は、太く硬い剛毛でも染まるように極めて強力なアルカリ剤と高濃度の過酸化水素が配合されています。頭皮の体温が高い根元付近ばかりが明るく染まり、毛先が暗く沈むという不自然なムラが発生しやすくなります。
さらに深刻なのが「緑化(マット化)」です。市販のブリーチ剤で中途半端に脱色した髪(黄色が強く残った状態)に、純粋な青ベースのアッシュを被せると、色彩理論(青+黄=緑)の通り、苔のような濁った緑色に変色してしまいます。プロの現場では、黄味を打ち消す「微量のバイオレット(紫)」を精密に調合してグレーを表現しますが、市販の単一薬剤ではこの微細なコントロールが不可能です。
一度ムラや緑化が生じた髪をサロンで修正(リペア)する場合、通常のカラーの2〜3倍の費用と時間がかかります。結果的にセルフカラーの方が高くつくケースが多いため、最初からサロンに任せるのが賢明な判断と言えます。