施設選びにおいて、広さ以上に決定的な意味を持つのが「足元のクオリティ」である。フローリングや安価な人工芝は、犬の爪が引っかからず関節に致命的なダメージを与えかねない。先進的な室内ドッグランでは、医療現場やドッグスポーツの基準を満たす特殊ウレタン舗装や衝撃吸収マットの導入が標準化している。
こうした高機能なフロア環境を背景に、本格的なアジリティ競技用の障害物を常設する施設も目立ち始めた。ハードルやトンネル、スラロームを配置し、単なる運動不足の解消にとどまらない「知育と体幹強化」を同時に提供する試みだ。雨雲の下、空調の効いた快適な空気の中で愛犬と飼い主がアイコンタクトを交わしながらハードルを跳び越えていく光景は、もはや週末の特別なアクティビティとして定着している。