香川県の中南部に位置する綾川町は、讃岐うどん発祥の地とも称される屈指のうどん処です。名店がひしめくこのエリアにあって、枌所西(そぎしょにし)の山あいに店を構える「いなもくうどん」は、ロケーションの特異さにおいて群を抜いています。
母体となっているのは、長年この地で木材の加工・販売を行ってきた「稲木木材」です。「木材を求めて訪れる人々や地域の方々に、本当に美味いうどんを心地よい空間で味わってほしい」という思いから生まれたこの店舗は、製材所の敷地の一角を改装して作られました。敷地内に足を踏み入れると、心地よい木の芳香と製材機械の気配が漂い、一般的なうどん店とは一線を画すノスタルジックかつダイナミックな空気に包まれます。
飲食スペースには、良質な無垢材をふんだんに使ったテーブルやカウンター、自然光が差し込むウッドデッキ席が用意されています。さらに店舗のすぐ隣には、銘木で作られた一枚板テーブルや食器、職人手作りのカトラリーが並ぶ「いなもく 木工ギャラリー」を併設。うどんを待つ間や食後に、木のクラフト作品を手に取って鑑賞・購入できる体験は、県内広しといえどもここでしか味わえない独自の付加価値です。