『東京サマーセッション』が初公開された2015年7月以降、リスナーを惹きつけてやまない最大の要因は、キャラクターの内面を完璧にトレースした緻密なパート分けにあります。参加声優陣は、アニメ界の第一線で活躍し続ける実力派ばかりです。
男子メンバーは瀬戸口優役の神谷浩史、望月蒼太役の梶裕貴、芹沢春輝役の鈴村健一。対する女子メンバーには榎本夏樹役の戸松遥、早坂あかり役の阿澄佳奈、合田美桜役の豊崎愛生が名を連ねています。このキャスティングは、単なる人気投票ではなく、声の質感や演技のレンジまで綿密に計算された配置でした。
楽曲の前半では、優と夏樹の幼馴染ゆえの素直になれない軽妙なテンポ感から始まり、続いて蒼太とあかりの照れや探り合い、春輝と美桜のどこか切なさを孕んだ大人びた間合いへとリレー形式でバトンが渡されます。1番と2番でそれぞれのペアが対比構造を持ち、サビ前の「喉が渇いちゃったな」「手なんか繋いじゃったりして」といったセリフパートによって、聴き手はあたかも花火大会の現場に居合わせているかのような臨場感を味わうことになります。