Q1:人体の不思議展で使われていた本物の標本は、現在どこでどうなっているのですか?
A1:日本ツアーの終了後、標本の大部分は供給元であった中国・大連の標本加工会社へ返還されたとみられています。一部の標本は海外の別の巡回展に回されたり、医科大学の倉庫等に保管されていると推測されていますが、正確な保管場所や個々の標本の最終的な埋葬・供養状況については、現在も公式な追跡データは公表されておらず、深い闇に包まれたままです。
Q2:なぜ当時は、学校の推薦や地方自治体の後援を取り付けることができたのですか?
A2:初期の展示会(1996〜1998年)に日本解剖学会などの正規の学術団体が関与していた実績があり、地方自治体や教育委員会が「最先端の科学・理科教育イベント」と盲目的に信用してしまったためです。当時は標本の調達ルートが中国の営利企業へ切り替わっていた事実や、死体解剖保存法との法的な抵触関係が一般に知られておらず、行政側の事前チェック機能が完全に形骸化していました。
Q3:現在の日本で、今後同様の「プラスティネーション人体展」が再開される可能性はありますか?
A3:再開される可能性は限りなくゼロに近いと言えます。日本法医学会が明確な反対声明を出していることに加え、厚生労働省や警察当局の監視の目が極めて厳しく、死体解剖保存法の認可が下りる見込みはありません。さらに、現代のコンプライアンス基準において、出所の不透明な遺体を商業展示するイベントに会場を貸し出す施設や、協賛・後援を行うメディア・企業は日本国内に存在し得ないためです。