プロレス史上最も美しく、最も爽快なフィニッシャーの一つとして知られるのが「ストーン・コールド・スタナー」です。相手の腹部に前蹴りを入れて前傾姿勢にさせ、顎を肩口にロックして一気に尻餅をつくこの技は、小細工なしの一撃必殺技として絶大な説得力を誇りました。技のシンプルさと相手レスラーの派手な受け身(特にザ・ロックやスコット・ホールによる大げさなバンプ)が相乗効果を生み、誰もが真似したくなるアイコン技へと昇華したのです。
そして試合後の代名詞といえば、四方のコーナーポストに登って両手に持ったビール缶を頭上でクラッシュさせ、喉へと流し込むビールパフォーマンスです。リングサイドから投げ込まれる缶をノールックでキャッチし、泡まみれになりながら観客と勝利を分かち合う姿は、アティテュード時代の荒々しさと爽快感を象徴する究極のエンターテインメントでした。