上田綺世選手のキャリアを振り返る上で欠かせないのが、法政大学サッカー部での飛躍と異例の前倒しプロ入りです。大学サッカー界屈指の名門で1年時から規格外の決定力を発揮していた上田選手は、大学3年次の夏に全日本大学選抜やコパ・アメリカ2019に臨む日本代表へ現役大学生として選出される快挙を成し遂げました。
周囲が大学卒業後のプロ入りを予想する中、上田選手は自らの成長曲線を最大化させるため、「1年でも早く厳しいプロの環境に身を置くべきだ」と決断し、大学を中退して内定先であった鹿島アントラーズへ前倒し加入します。鹿島の伝統である「ジーコスピリット」と勝者のメンタリティを叩き込まれたことで、単なる点取り屋から、泥臭く身体を張ってボールを収める万能型ストライカーへと変貌を遂げました。
鹿島で背番号18を背負い、J1リーグで二桁得点を連発した上田選手は、満を持して2022年夏にベルギーのサークル・ブルッヘへ完全移籍。初年度から公式戦23得点(リーグ戦22得点)を記録し、クラブ年間MVPとリーグ得点ランキング2位に輝く歴史的快挙を達成しました。この圧巻のスタッツが、フェイエノールトへの巨額移籍へと直結しました。