RADWIMPSの楽曲には、母への複雑な感情、感謝、そして生命の継承をテーマにした名曲が数多く存在します。
代表的な例が、メジャーデビュー10周年記念や節目に歌われてきた楽曲群です。自著『ラリルレ論』の中で洋次郎は、自分の体を作ってくれた母、どんな時も信じてくれた母への感情を包み隠さず綴っています。
例えば、初期の名曲『螢』や『有心論』、そして『トアルハルノヒ』などの歌詞中には、自分を生み落としてくれた存在への畏敬と、言葉では照れくさくて言えない深い謝意がメタファーとして散りばめられています。「あなたのくれたこの体で、あなたのくれたこの命で、僕は今ここで歌っている」というメッセージは、野田洋次郎の表現活動における不変の根底テーマです。