ファンの間で定着している「山コンビ」という呼称は、漢字の「嵐」を上下に分解した際、上の部分が「山」になることに由来します。グループの年上組である大野智(1980年生まれ)と櫻井翔(1982年生まれ)の二人が「山」、年下組の相葉雅紀、二宮和也、松本潤の三人が「風」と呼ばれるようになったのが始まりです。
この二人の関係性を語る上で欠かせないのが、リーダーシップの絶妙な分散です。大野智は自ら先頭に立って指示を出すタイプではなく、「何があっても動じず、メンバーの個性をすべて受け止める」というサーバント・リーダーシップ(奉仕型リーダーシップ)を体現していました。一方で、慶應義塾大学を卒業し知性派として頭角を現した櫻井翔は、MCやグループのスポークスパーソンとして対外的な発信を一手に引き受け、プロジェクトを前に進める推進役を担いました。
櫻井翔は過去のテレビ特番や雑誌のインタビューにおいて、「智くんが後ろにドシッと構えていてくれるから、自分は前で思い切り暴れることができる」と幾度となく語っています。大野智の圧倒的な歌唱力とダンススキルに対する無条件のリスペクトと、櫻井翔の頭脳と調整力に対する全幅の信頼。この二人の間に流れる「言葉を超えた阿吽の呼吸」こそが、嵐という巨大な船の強固な竜骨となっていました。