ツーシームとは?フォーシームとの違いや握り方・打てない理由を解剖

ツーシームとは?フォーシームとの違いや握り方・打てない理由を解剖

ツーシームとは?フォーシームとの違いや握り方・打てない理由を解剖に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

一流のプロ打者であっても、なぜツーシームに手を出して平凡な内野ゴロに倒れてしまうのでしょうか。そのツーシームが打てない決定的な理由は、現代の投球理論で最重要視される「ピッチトンネル」の概念にあります。

人間の打者が投手のリリースからボールの軌道を識別し、スイングの始動を判断できる限界地点は、ホームベースから約7〜8メートル手前までとされています。ツーシームは、この判断限界点(ピッチトンネルの出口)を通過する瞬間までフォーシームと寸分違わぬ直線を描いて突き進みます。打者が「真ん中の絶好球」と判断してフルスイングを開始した直後、バットが軌道に入った瞬間にボールが手元で数センチ沈み、あるいは食い込みます。

ツーシームでゴロを打たせる理由はここにあります。バットの直径は約6.6センチしかありません。芯の幅はさらに狭く、上下・左右にわずか1.5〜2センチ芯を外されるだけで、打球は力のないゴロや力のないポップフライへと変貌します。バットを振らせないのではなく、「振らせた上で芯を外す」ことこそがツーシームの真の狙いなのです。

球速面のデータを見てもその威力は一目瞭然です。近年のプロ球界におけるツーシームの平均球速と特徴まとめを確認すると、フォーシームの平均球速からわずかマイナス2〜4km/h程度しか落ちません。最速155km/hを誇る投手であれば、151〜153km/hの速度を維持したまま急激に変化します。この驚異的なスピード感が、打者のアジャストを極限まで困難にしています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。