ストレスに対する自律神経の過剰反応が、なぜこれほど物理的なダメージを心臓に与えるのか。厚生労働省e-ヘルスネットなどの公的情報でも、精神的負荷が自律神経系を通じて循環器へ及ぼすリスクが呼びかけられている。血中に放出された高濃度のストレスホルモンは、心筋のカルシウム代謝を狂わせ、細胞レベルで収縮機能を停止させてしまう。
日本循環器学会の臨床知見によれば、主要な冠動脈に目立った閉塞がなくても、毛細血管レベルで微小血管スパズム(痙攣)が発生していることが確認されている。交感神経のストームが心臓の微小循環を阻害し、心筋を一時的な虚血状態へ追い込むのだ。