「地元の眼科では0.7と言われたのに、免許センターの機械を覗いたらまったく輪郭が見えず不合格を告げられた」――SNSやネットの掲示板には、こうした切実な体験談が毎日のように書き込まれています。免許センターの検査窓口は後ろに何十人もの受検者が列をなし、係員から「はい、次は? 右? 左?」と矢継ぎ早に促されるため、極度の緊張から血圧が上がり瞳孔が開いて視力が急落するケースが多発しているのです。
万が一、運転免許センターの視力検査で落ちた場合でも、その場で免許が即時取り消しになるわけではありません。現場における運転免許の当日再検査の流れと対策を冷静に把握しておくことで、余計なパニックを防ぐことができます。
警察庁および各都道府県公安委員会の運用基準によると、当日の不合格宣告後の標準的なフローは以下の通りです。
- ステップ1:別室誘導と一時待機
初回検査で規定のランドルト環が見えなかった場合、係員から「少し目を休めてから再度受け直してください」と指示されます。列を外れ、目を閉じて休憩を取る時間が与えられます。 - ステップ2:当日中の再検査への挑戦
多くの免許センターでは、当日の業務受付時間内であれば、追加の手数料を支払うことなく当日再検査を受けることが認められています。ベテランの係員が別の検査機や手持ちの大型ランドルト環フリップを使って再判定を行う場合もあります。 - ステップ3:後日再検査の指定(期限の猶予)
当日どうしても基準に達しない場合は、更新手続きを一時中断する「保留」扱いとなります。現在の運転免許証の有効期限内であれば、後日、眼鏡やコンタクトレンズを作製・調整したうえで改めて免許センターへ向かい、視力適性検査のみを再受検することが可能です。
免許証の有効期間最終日に更新へ行き、そこで視力検査に落ちてしまうと、当日に眼鏡を作って戻ってくる時間がなくなり、そのまま免許失効(うっかり失効手続きへ移行)という最悪のシナリオに直面します。有効期限の満了日直前ではなく、最低でも2週間から1カ月の余裕を持って更新に向かうべき決定的な理由がここにあります。