ネット上の口コミサイトやSNSを見ると、観光客と地元住民の間で評価の論点が大きく乖離していることが分かります。観光客の多くは「五稜郭タワー周辺ラーメン」という利便性や、写真映えする黄金色スープの透明度に感動を示す一方、地元民の評判では「日常使いできる塩分濃度か」「昼休みにストレスなく食べられるか」という実利面が重視されます。
五稜郭公園前駅ランチとしてサラリーマンや主婦層が集う店舗では、あえて過度な香味油を排し、煮干しや昆布の後味を優先したシンプルな塩ラーメンが根強い支持を集めています。取材中に耳にした地元常連客の声でも、「観光客が並んでいる有名店は旨いが、年に何度も食べるなら後味が舌に残らないあっさりした近所の食堂が一番」という見解が目立ちました。
さらに、五稜郭エリアの南側に広がる本町・丸井今井周辺のビジネス街では、昼は定食を兼ねたあっさり塩ラーメン、夜は酒類と共に提供される「五稜郭ラーメン深夜営業」の店へと棲み分けが成立しています。口コミの星の数だけで判断すると、この「観光向きの華やかさ」と「生活に根ざした実直さ」の差異を見落とすことになります。