「親族のみの式なら格段に費用を抑えられる」という認識には、知られざる落とし穴が存在します。親族のみ結婚式の費用相場は、ゲスト数10名〜20名規模で100万〜180万円程度が一般的なボリュームゾーンです。一般的な60名〜70名規模の披露宴(相場300万〜380万円前後)と比較すると総額は低く抑えられますが、問題は「最終的な自己負担額」にあります。
親族婚では、友人が多数出席する一般婚と異なり、ご祝儀の構造が大きく変わります。親族のみ結婚式のご祝儀相場は、両親から10万〜30万円(あるいは全額援助)、叔父・叔母夫婦で5万〜10万円、兄弟姉妹で3万〜5万円程度が目安です。しかし、親族間で「ご祝儀は辞退してお互いなしにしよう」「親族間ルールで一律お祝い金はなし」と取り決めている家庭も多く、その場合はご祝儀収入がほぼゼロになり、全額を持ち出しで支払うことになります。
ブライダル総研等の市場データを見ても、料理や引き出物のクオリティにこだわり「おもてなし重視」にした結果、1人あたりの単価が跳ね上がるケースが珍しくありません。単に「人数が少ないから安く済む」と過信せず、費用の内訳とご祝儀の見通しをシビアに試算することが求められます。