昭和から令和へと続く長寿番組『皇室アルバム』や『皇室ご一家』を丹念に見返すと、紀子さまの公務における所作の変遷が克明に刻まれている。初期の初々しい緊張感から、円熟味を増した落ち着きへ。とりわけ目を引くのは、障害者支援や福祉の現場で見せる手話による対話の流暢さだ。
彼女の手話は、単なる公務のためのパフォーマンスではない。専門用語や微妙なニュアンスまで正確に伝えようとする技術の高さは、専門家からも高く評価されている。カメラが回っていない控え室でも、関係者一人ひとりに腰を低くして語りかける姿が目撃されている。映像が記録してきた数々の瞬間は、作為的な演出だけでは決して維持できない、長年の献身を如実に物語っている。