実際に遅延の当事者となった搭乗者のリアルな実態を検証すると、最も過酷な状況に陥るのは「夜間最終便の遅延」です。
成田空港や関西国際空港に22時30分以降に到着する予定だった便が1時間遅延した場合、受託手荷物の受け取りやターミナル間移動を終えた時点で23時45分を過ぎ、都心や大阪市内へ向かう鉄道・リムジンバスの最終便がすでに終了している事態が頻発します。
「深夜の関空第2ターミナルで朝までベンチで夜を明かした」「成田から都内まで2万5000円のタクシー代を自腹で払った」という体験談は、決して珍しい話ではありません。結果として、LCCで航空券を1万円浮かせたはずが、深夜交通費や急なカプセルホテル代で2倍以上の出費になるという逆転現象が起こります。
こうした事態を回避するために有効なのが、「航空機遅延費用保険(LCC対応の遅延保険)」の活用です。一般的な旅行保険や、一部のゴールド・プラチナ帯クレジットカードに自動付帯する遅延保険は、「出発が4時間以上遅延・欠航し、代替便までの間に生じた宿泊費や食事代」を最大2万〜3万円程度補償してくれます。
ただし注意点として、多くのクレジットカード付帯保険では「国内線は利用付帯(航空券代金をそのカードで支払っていること)」が条件となっていたり、「搭乗手続き後の遅延のみ対象」など細かな適用条件が定められています。出発前に自身のカード付帯条件を再確認しておくことが不可欠です。