Q1:80代後半で透析を始めないと、すぐに苦しんで亡くなるのでしょうか?
A1:尿毒症により数日から数週間で急激に悪化すると誤解されがちですが、残存腎機能や体格、食事管理の状況によって数ヶ月から1年以上安定して過ごせるケースも多く存在します。終末期特有のむくみや息苦しさに対しては、在宅医療や緩和ケア病棟で投薬を行うことにより、苦痛を大幅に緩和して穏やかに看取ることが可能です。
Q2:一度透析を開始した後でも、途中でやめることは法的に可能ですか?
A2:可能です。日本透析医学会のガイドラインに沿い、全身状態の著しい悪化や本人の持続的な拒否の意思、家族との合意形成、多職種によるカンファレンスを経ることで、法的に正当な手続きとして透析を中止・減回し、緩和ケアへと舵を切ることができます。決して違法行為として訴追されることはありません。
Q3:血液透析と腹膜透析、80代にはどちらが適していますか?
A3:一概には言えませんが、通院負担をなくしたい場合は自宅で行う腹膜透析が選択肢に入ります。ただし、腹部カテーテルの清潔管理や透析液のバッグ交換など、介護者側に一定のスキルと負担が求められます。認知機能や家族のサポート体制を総合的に評価し、専門医と綿密にすり合わせる必要があります。