世界中の野球ファンが視線を注ぐ先には、ロサンゼルス・ドジャースの青いユニフォームを着たふたつの影がある。打席で異次元の飛距離を叩き出す大谷翔平と、マウンドで相手打線を手玉に取る山本由伸だ。二人の日本人選手が投打の軸として君臨するチームの戦いは、もはや一国のスポーツニュースの域を超えている。
メジャーリーグベースボール(MLB)の歴史においても、これほどまでに一国のメディアとファンを巻き込んだシーズンは類を見ない。ドジャースが怒涛の勝ち上がりを見せるたび、北米現地と日本の双方で熱気が跳ね上がる。頂点まであと一歩に迫った世界最高峰の舞台で、彼らがどのようなドラマを生み出すのか。一球一球に込められた執念が、画面越しにも強烈なプレッシャーとして伝わってくる。