今振り返って視聴者を最も驚かせるのが、AKIRA版『GTO』に出演していた生徒役キャストの圧倒的な豪華さです。2010年代前半の学園ドラマは若手俳優の登竜門でしたが、本作の卒業生たちは現代の日本映画界・民放ドラマ界を牽引する主役級へと軒並み飛躍を遂げました。
【2012年版(第1シリーズ・明修学苑2年4組)の主な顔ぶれ】
- 川口春奈(水野絵梨果役):クラスの黒幕的存在として冷徹な表情を見せ、鬼塚との対峙で見事な感情の決壊を熱演。
- 本田翼(神崎麗美役):IQ200の天才児でありながら心に深い闇を抱える難役を務め、本作を契機に女優として大ブレイク。
- 新川優愛(上原杏子役):いじめグループの中心人物から改心していく繊細な心情を好演。
- 山田裕貴(藤吉晃二役):貧困に苦しみながらも仲間思いな男子生徒を泥臭く演じ、名バイプレイヤーへの足がかりを築いた。
- 佐野玲於(石田拓海役):GENERATIONSのパフォーマーとして活動初期の瑞々しい演技を披露。
【2014年版(第2シリーズ・明修湘南高校2年A組)の主な顔ぶれ】
- 吉沢亮(守谷修役):ネットいじめに加担してしまう気弱な生徒を演じ、後の朝ドラや大河ドラマ主演へと続く圧倒的な表現力の片鱗を見せた。
- 小芝風花(成瀬つぐみ役):クラスのいじめに苦悩する女子生徒を熱演し、高い演技力で注目を集めた。
- 伊藤沙莉(佐野佐奈代役):独特の存在感とハスキーボイスで学級内のリアルな人間模様をリアルに体現。
- 松岡茉優(志条あゆな役):高校生でありながら妊娠という重い現実に直面するキーパーソンを迫真の演技で表現。
- 竜星涼(芹澤航平役):将来の進路と家庭の葛藤に揺れる生徒を好演。
このキャスト陣を見渡すだけでも、当時の制作陣が持つキャスティングの先見の明がいかに傑出していたかが証明されています。彼らが放った未完成ゆえの鋭敏な輝きを受け止め、その才能を開花させたのが、座長・AKIRAの包容力でした。