どれほど素晴らしいデザインであっても、配置を誤ればその魅力は半減する。天使と悪魔という対比構造を生かすためには、身体のシンメトリー(左右対称性)や曲線を緻密に計算しつくす「配置の極意」が不可欠だ。
圧倒的なインパクトとストーリー性を求めるなら、広大な面積を持つ背中一面が最高峰の選択肢となる。左側に漆黒の翼を広げる悪魔、右側に輝く羽を持つ天使を配置し、脊椎のラインで両者が交錯する構図は、直視する者を息をのませるほどの壮大さを放つ。一方で、日常的に自身の目に触れさせたい場合は前腕が絶好のキャンバスだ。両腕を合わせた時に初めて一つの構図が完成するトリックデザインや、胸元の左右に配して心臓を挟み込むレイアウトも根強い人気を誇る。動きによって表情を変える筋肉の起伏をどう味方につけるかが、成功を左右する鍵となる。