実際に現場で働く人々は、どのようなやりがいや苦労を感じているのだろうか。求職者の本音と現場のギャップに迫る。
医療系求人サイト大手のジョブメドレーなどに出稿されている求人傾向を分析すると、どちらの職種も「残業が少ない」「週休2日〜3日制を選べる」「子育てと両立しやすい」といった労働環境の良さを打ち出すクリニックが多い。特に、ライフステージの変化に合わせて働き方を変えやすい点は共通のメリットだ。
しかし、未経験者が飛び込む際には注意点もある。歯科衛生士の場合、慢性的な人手不足背景もあり即戦力を求められる現場が少なくない。資格を取ったばかりの時期やブランクがある場合は、教育体制が整った大型法人や研修制度の充実したクリニックを選ばないと、精神的なプレッシャーを感じやすい。
一方の歯科助手は、「無資格で気軽に入れる」と思って入職したものの、専門用語の多さや器具の種類の膨大さに圧倒されるケースが目立つ。また、日本歯科衛生士会などの関係団体が啓発を行っている通り、一部の違法意識の低い個人医院で「助手なのに診療行為の補助(口腔内操作)を指示された」というコンプライアンス上のトラブルに巻き込まれるリスクもゼロではない。自身の身を守るためにも、適切な業務範囲が遵守されている職場かどうかの見極めが極めて重要になる。