Q1:健康診断で「WPW症候群の疑い」と出ましたが、自覚症状が全くありません。それでも病院に行くべきですか?
A1:必ず一度は循環器内科を受診してください。自覚症状がなくても、負荷心電図や24時間心電図でケント束の「伝導の速さ(不応期の長さ)」を調べる必要があります。万が一、将来的に心房細動を起こした際に危険な頻拍に移行しやすいタイプかどうかを事前に把握しておくことが、命を守る上で極めて重要です。
Q2:日常生活で気をつけるべきことや、運動の制限はありますか?
A2:無症状で専門医から危険性が低いと診断されている場合は、日常生活や一般的なスポーツを制限する必要はありません。ただし、極度の睡眠不足、過労、過度な飲酒、カフェインの大量摂取、強い精神的ストレスは頻拍発作を誘発するトリガーになりやすいため生活習慣の自己管理が必要です。発作を自覚したことがある場合は、水泳や登山、車の運転など発作時に事故のリスクがある行為は治療完了まで控える指導がなされます。
Q3:カテーテルアブレーションを受ければ、心電図のデルタ波は消えますか?
A3:完全に消えます。ケント束の高周波焼灼に成功した瞬間、心電図モニター上のデルタ波がスッと消失し、正常な鋭いQRS波と正常なPQ間隔へと劇的に復帰します。副伝導路が断絶されたことをリアルタイムで確認できるため、心電図波形の正常化そのものが手術成功の決定的な証明になります。