店頭のポップや表面のデザインに惑わされず、自分が口にするアイスの正体を瞬時に見抜くには、アイスクリームの種類別見分け方を身につけておく必要があります。確認すべきポイントはたったの2箇所です。
第1のチェックポイントは、パッケージ裏面の栄養成分表示や一括表示枠の最上部に記載されている「種類別」の項目です。法律により、メーカーはここに「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」のいずれかを必ず明記しなければなりません。表面にどれだけ大きく「濃厚ミルク」とアピールされていても、裏面の「種類別」がラクトアイスであれば、その正体は植物油で調整された製品です。
第2のポイントは「原材料名」の筆頭表記です。原材料表示は配合重量の多い順に記載されるルールとなっています。良質なアイスクリームであれば、先頭に「生乳」「乳製品」「クリーム」が並びます。もし先頭付近に「植物油脂」「異性化液糖」の文字が見られる場合は、油分と糖分で構成された製品であると一目で判断できます。
また、売り場で多くの人が抱く「なぜアイスには賞味期限が書かれていないのか?」という疑問についても、科学的な理由が存在します。アイスクリーム賞味期限の理由は、食品衛生法および食品表示基準における法的な表示免除規定に基づいています。
アイス類は製造から流通、保管に至るまで、マイナス18℃以下の厳密な温度管理が義務付けられています。マイナス18℃以下の冷凍環境下では、細菌や微生物の増殖が完全に停止し、油脂の酸化や品質劣化の進行も極めて緩慢になります。そのため、適切な冷凍状態が維持されている限り、長期間にわたって品質が変化しない食品として賞味期限の記載を省略することが認められているのです。
ただし、家庭用冷凍庫は扉の開閉による温度変化が頻繁に起こります。霜がついたり食感がシャリシャリと劣化したりする「ヒートショック現象」を防ぐため、購入後は1〜2ヶ月を目安に食べ切ることが美味しく味わうための暗黙のルールとなっています。