文部科学省および独立行政法人国立高等専門学校機構の開示データ、大手進学模試の追跡調査を精査すると、全国国立高専の偏差値一覧における頂点には、関西屈指の難関として知られる明石工業高等専門学校が君臨しています。明石高専の偏差値と評判は地域トップの進学校である兵庫県立神戸高校や姫路西高校の理数科と肩を並べ、推薦入試における内申点ボーダーも43〜45(45点満点換算)という極めてハイレベルな争いが展開されています。
これに続くのが、鈴鹿高専(三重)、長野高専(長野)、沼津高専(静岡)、群馬高専(群馬)といった各ブロックを牽引する伝統校です。また、公立高専として屈指の規模を誇る都立産業技術高等専門学校の偏差値は60〜63前後を推移し、首都圏の旺盛なIT・先端技術人材の需要を背景に高倍率をキープしています。一方、キリスト教的ヒューマニズムと工学教育を融合させるサレジオ高専の偏差値や私立高専の動向を見ると、私立ならではの手厚いキャリア支援や独自の推薦枠を武器に、偏差値52〜55近辺で確固たるポジションを築いています。
高専の入試難易度を測る上で見落としてはならないのが、学科ごとの傾斜配点です。多くの国立高専では、数学や理科の得点を1.5倍から2倍に換算する配点方式を採用しています。英語や国語で高得点を取っても、数学で失点すると合格ラインに届かない構造になっており、偏差値表の数字以上に「理数科目における絶対的な仕上がり」が合否を左右します。