Q1:なぜアメリカは自国を中心にした世界地図を作らないのですか?
A1:アメリカ国内でも北米大陸を中心に据えた地図は存在します。しかし、アメリカを中央に配置すると、ユーラシア大陸という世界最大の陸地が真っ二つに分断されて左右の両端に泣き別れとなってしまい、大陸間関係や歴史の流れを把握する教育用ツールとして極めて使いづらくなるため、欧米標準である大西洋中心の地図が広く使われています。
Q2:経度0度がグリニッジなら、緯度0度(赤道)もイギリスが決めたのですか?
A2:いいえ、緯度0度である赤道は人為的な会議で決めたものではなく、地球の自転軸に対して垂直に交わる面という「純粋な天文学的・地球物理学的必然性」によって決まっています。経度にはそのような物理的必然性がないため、人間による国際政治の合意(1884年の会議)によって決められました。
Q3:なぜ日本は海外と同じイギリス中心の世界地図を学校で教えないのですか?
A3:日本の地理教育において、自国の位置と周辺国(中国、韓国、ロシア、東南アジア、アメリカ)との位置関係や距離感を初等教育段階で直感的に理解させるためです。太平洋が中央にある地図のほうが、日本の安全保障環境や貿易ルートを子どもたちが直感的に把握するうえで実用的な教育的合理性を持っています。