博多だるまの歴史は、1963年に東区箱崎の地で創業した名店「だるま」に端を発します。先代から受け継がれた頑固な職人魂と技法を現代に昇華させたのが、名店「秀ちゃんラーメン系列」も手掛ける現代表の河原秀登氏です。福岡市中央区渡辺通へと拠点を移した現在も、博多ラーメンの伝統と革新を体現するフラッグシップとして君臨しています。
だるまの代名詞ともいえるのが、骨の髄までエキスを搾り出す呼び戻し製法によって生み出される濃厚豚骨スープです。大羽釜を空にすることなく、熟成されたスープに新しい豚骨と水を継ぎ足しながら超強火で炊き続けるこの手法は、職人の熟練した火加減と骨の選定眼が不可欠となります。スープ表面を覆うきめ細やかな脂泡(通称:豚骨カプチーノ)と褐色のスープは、ひとくち含むだけで力強い旨味と野生味あふれる香りが口内を満たします。
この重厚なスープを完璧に受け止めるのが、特注の極細ストレート麺です。一般的な博多ラーメンの麺よりもさらに細く切り出された麺は、低加水ならではの歯切れの良さと心地よい小麦の風味を持ち、高粘度のスープを驚くほど引き上げます。「クサ旨」とも称される重厚なアロマと、喉越しの鋭い極細麺とのコントラストこそが、ひと口で中毒者を生み出す決定的な理由です。