噂の実態を確かめるべく、近年のツアー現場に足を運んだ参加者や長年のファンの証言を取材すると、ネット上の冷淡な書き込みとは全く異なる「生の熱量」が浮かび上がってきます。
「20代の頃から30年以上通い続けていますが、ステージ上でシャウトし、魂を削るように歌う剛さんの気迫は今も圧倒的です。確かに後ろの席が少し空いている会場もありましたが、一度始まってしまえばそんなことは一切関係ない。あの一体感は他の誰のライブでも代えが利きません」(50代・男性ファン)
一方で、近年の演出方針やセットリストに対して冷静な目を向けるファンの声もあります。
「昔のアコースティック主体の繊細な曲をもっと聴きたいという古参ファンと、近年のゴリゴリのロックサウンドを求める層の間で好みが分かれているのも事実。また、チケット代が諸経費込みで1万数千円を超えてくると、気軽に複数回行くのは家計的に厳しくなってきた」(40代・女性ファン)
音楽評論家の間でも長渕剛のライブ評判自体は非常に高く評価されています。70歳を目前に控える年齢でありながら、2時間を超える激しいステージをこなすフィジカルと声量は驚異的であり、パフォーマンスの質そのものが落ちたわけではありません。問題はパフォーマンスのクオリティではなく、「興行キャパシティの設定」と「ファン層の世代交代」のギャップにあると言えます。