Q1:絵を描くのが苦手でも、練習次第で彫り師になれますか?
A1:スタート時点での才能よりも、継続的な作画鍛錬によって後天的にスキルを習得することは十分可能です。ただし、人の肌に針を入れる以上、安定したデッサン力と線の制御力は必須条件です。「絵が描けないままマシン操作だけ覚える」ということは不可能ですので、まずはクロッキーや基礎デッサンを毎日欠かさず描き、ポートフォリオを作成することから始めてください。
Q2:独学で技術を覚えて自宅でタトゥーを彫ることは違法ですか?
A2:2020年の最高裁判決により、タトゥー施術そのものが直ちに医師法違反に問われることはなくなりました。しかし、自宅での施術であっても、衛生管理の不備から感染症や化膿を引き起こした場合は業務上過失傷害罪に問われるリスクがあります。また、18歳未満への施術は青少年保護育成条例違反として明確に処罰されます。何より、業界内の信用を失い、プロとしてのキャリアが閉ざされるため、無管理な自宅彫りは絶対に避けるべきです。
Q3:弟子入りを希望する場合、生活費はどう工面するのが一般的ですか?
A3:伝統的な弟子入り期間中は、基本的にスタジオから給料は支払われません。そのため、弟子入り前に数百万円単位の生活準備金を貯蓄しておくか、スタジオの営業終了後や休日に飲食店・夜勤のアルバイトを掛け持ちして生活費を稼ぐのが現場のスタンダードです。極めて過酷な体力勝負となるため、事前の資金計画が継続の鍵を握ります。
Q4:海外で彫り師として活動するために、日本で資格を取っておく必要はありますか?
A4:日本国内には公的資格がありませんが、アメリカ、欧州、オーストラリアなど多くの諸外国では、タトゥーアーティストに対して各自治体の保健所が発行する「血液媒介病原体(BBP)講習修了証」や「ライセンス」の取得が義務付けられています。日本国内で活動している段階から、業界団体の衛生管理講習を受講し、国際水準の滅菌・感染防止基準に準拠した施術手順を身体に叩き込んでおくことが、将来的な海外進出の確固たる土台となります。