アク抜きをスムーズかつムラなく成功させるためには、火にかける前の下準備が極めて重要です。特にたけのこ下処理皮の剥き方には、可食部を無駄にせず熱を効率よく通すための確かなセオリーがあります。
まず、泥や汚れを流水でしっかりと洗い流したら、皮をすべて剥いてしまわずに外側の硬い皮を2〜3枚だけ剥がすのがポイントです。たけのこの皮には「亜硫酸塩」などの成分が含まれており、実を柔らかく仕上げる効果があるため、皮付きのまま茹でるのが基本です。次に、穂先の先端部分を斜めに5〜6cmほど切り落とし、切り口から縦方向に皮の厚みの半分程度まで1本の深い切り込みを入れます。このスリットを入れることで、内部まで熱と米ぬか成分が素早く行き渡り、茹で上がった後に手で簡単に皮を剥くことができます。
もう一つの落とし穴がたけのこアク抜き鍋の大きさです。たけのこが鍋から頭を出してしまうと、空気に触れた部分にアクが残り、色ムラやえぐみの原因になります。たけのこ全体が完全に水に浸かり、沸騰しても吹きこぼれない深型の大鍋(目安として内径24cm以上、深さ15cm以上)を用意することが失敗を避ける絶対条件です。浮き上がりを防ぐため、落とし蓋や耐熱皿を上に乗せて対流を安定させましょう。